ご予約はこちらから

営業時間:平日17:00~24:00(L.O.23:00) 土日祝12:00~22:00(L.O.21:30)
東京都千代田区神田神保町1-32-42 堀井ビル1F・2F 神保町駅A5出口徒歩2分

03-5577-4217

BLOG

   

臨時休業したお店のお金の話とみなさんへお願い。(だて)

2020年4月7日

アソビCafeオーナーのだてあずみ。です。

新型コロナウイルスに罹患された皆様と、
感染拡大により生活に影響を受けられている皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

ボードゲームカフェ「アソビCafe」は政府による緊急事態宣言を受けまして、
もともと予定していた
4月1日(水)〜4月12日(日)の臨時休業を
4月1日(水)〜5/6日(水祝)の臨時休業に延長することになりました。

突然ですが、こんな機会なので
臨時休業したお店のお金の話をしたいと思います。

早速ですがうちのお店の売り上げは大体月250万〜300万円です。
すごいじゃん!儲かってるじゃん!と思いますよね。
そうなんです、ありがたいことに最近は売り上げも伸びており、
より多くのお客様に遊びに来ていただくためにも
そろそろ2店舗目を出したいなーと準備を進めていたくらいです。
そんなお店が臨時休業するとどうなるかをお話ししたいと思います。

まず、お店をやるのには「固定費」というもの毎月かかります。
中身はお店の家賃だったり、社員の給与などですね。
これにプラスでうちのお店はご飯やドリンクを出しているので
食材費や、光熱費、ネット代などの「変動費」がかかります。
売り上げ、というのはお店でお客様からいただいたお金のことで、
固定費と変動費を合わせたものを引いた金額が「利益」になります。

「売り上げ-固定費&変動費=利益」

式にするとこんな感じです。

では、実際臨時休業を行うとどうなるかというと、
売り上げが0になったとしても「固定費」がかかり続けます。
ざっくりにはなりますが、うちのお店の固定費は150万円くらいです。
売り上げが0円だとしても、毎月150万円を支払う必要があります。

「売り上げ0円-固定費150万&変動費0円=マイナス150万円」

これがいわゆる赤字というやつです。
1ヶ月ならマイナス150万円、2ヶ月ならマイナス300万円、3ヶ月なら…と
休めば休むほど、赤字は増えていきます。
今小さなお店さんが、コロナの影響でお店を閉めます!という告知を見かけますが、
この状況に耐えられるのは
「会社やお店が現金を持っている場合だけ」なのです。
つまり、通帳に150万円あれば1ヶ月は我慢できます。
でも、次の1ヶ月はもうお店を維持することはできませんので、
閉店や倒産をせまられることになってしまいます。
うちのお店でいいますと、どう頑張っても3ヶ月程度臨時休業が続けば
閉店を考えなければいけません。
どんなに売り上げが順調なお店でも、こんな状態になってしまうのです。

今、臨時休業などで現金がないお店さんや会社さんへのサポートとして
日本政策金融公庫で新型コロナウイルス感染症特別貸付を申し込みことができます。
でも、これも結局は貸し付けなので借金をすることになります。
仮に1000万円借金をしたとして、半年間の臨時休業したとします。
半年間の固定費を払い続けたとして、本当に半年後に営業が再開できるのか?
営業再開したとしてお客様が来てくれるのか?
それらの不安にプラスして借りた1000万円を返す必要もあります。
色々なリスクを考えて、もうお店を閉めてしまったほうがいいんじゃないだろうか、
こう考えるのはごく自然なことです。
うちのお店も特別貸付を受ける予定ですし、絶対に潰さないぞ!と思っていますが
正直先の見えなさに不安も感じています。

長々と臨時休業したお店のお金について話したことには理由があります。
もし、これを読んでいるあなたが普段利用しているお店や大好きなお店があり、
商品の販売やサポートを受け付けているのであれば
今、現金を出してあげてください。商品を買ってあげてください。
現金がなければお店を続けることはできません。
「コロナが落ち着いたら絶対に行くぞ!」と思っているかもしれません、
でもその時にはもうお店がなくなってしまうかもしれないのです。

ボードゲームカフェ「アソビCafe」では店舗維持のため
アソビCafeで使えるプレイチケットの販売を行なっております。
おかげさまで現在までで売り上げは50万円を超えました。本当にありがとうございます。
また、何人かのお客様から
「リターンいらないから、お店のために現金を渡したい」
というご意見をいただき、
近日中に追加のプランや入金口座を公開させていただく予定です。
https://asobicafe.stores.jp/

商品を販売していない、サポートを受け付けしていない会社さんや店舗さんは
どうすればいい?と思う人もいますよね。
実は私は麻雀プロをしていまして、
麻雀を覚えたての頃にお世話になった雀荘さんがいくつかあります。
このお店さんに潰れて欲しくなくて、サポートしたくて
あるお店さんは回数券があるのでそれを買わせて頂き、
別のお店さんには回数券がないので作って欲しいと連絡しています。
そうすることでお店さんが
「そういう風にお客様に頼ることもできるんだ」と思ってもらえて、
サポートを受け付けてもらえるようになる可能性があると思ってます。
(もちろん困ってないお店さんや会社さんもありますし、
対応できないこともあるので無理にはお願いすることはできませんが)
事態が収束して、でもその時に大好きなお店や会社がなくなってしまったら…
わたしは後悔しても後悔しきれないです。
なので、できることはできるうちに全力でやりたいし、
みなさんにもやって欲しいと思っています。

いうまでもないと思いますが、
何よりも自分の生活ができることが一番です。
自分自身が健康で、しっかりと生活ができており
それでも余裕がある方はお店さんをサポートしてあげて欲しいです。

よっしゃー!コロナに勝ったぞ!となった時に
みんながそれぞれの大好きなお店でまた会えるように、一緒に頑張っていきましょう!